目頭切開失敗の他院修正手術
目頭切開をしてもらったが、十分切れていない、目頭の形がおかしい、切りすぎた、目頭に左右差があるなどの失敗症例が増えています。最近、欧米人の様な幅広で平行型の二重を希望する方が増えたために、目頭切開手術数が増加しているためだと思われます。
目頭切開の方法には、いろいろな方法があり、その方の御希望により使い分ける必要があります。目頭切開の失敗を防ぐためにはどうしたらよいか、また今度こそは失敗しないで再手術を行うためにはどうしたらよいか考えてみましょう。
内眼角間距離を計測する
目と目の間の距離を内眼角間距離と言います。40ミリ以上離れている方は、美容外科的に醜形と言ってかなり蒙古襞が張っている状態です。目頭切開では大きく切り込まないと上品な目を作ることはできません。35ミリ以上離れている方は、中等度に離れている状態です。多少多めに切れ込みを入れることになります。30から35ミリの方は軽度に離れている状態です。少しだけ切れ込みを入れることになります。30ミリ以下の方はほとんど離れていません。蒙古襞が張っている場合は、上方又は下方に切れ込みを入れて内側には切れ込みを入れない方法で手術することになります。
目の横幅と内眼角間距離の黄金比率
右眼横径:内眼角間距離:左眼横径が1:1:1になるように調整すると、最も上品な目になると考えられています。日本人の目の横径は30ミリ以下のことが多くいために、30ミリ:30ミリ:30ミリを目標に調整することになります。
自分でどこまで切ってほしいか印をつけてみる
あくまでも自分の希望ですが、この辺りまで切ってほしいという場所に印をつけてみてください。その場所を覚えておいて、カウンセリングの際に医師と相談するのが良いと思います。医学的に考えて、どうしても限界はあります。しかしその位置により、かなり切ってほしいか、さりげなく切ってほしいか自分の気持ちが医師に伝わると思います。
どの方法が良いか選択する
目頭切開には、代表的な三日月法、Z法、W法やその他多くの方法があります。どのようにしたいかを医師に詳しく告げて、方法を選択することになります。できるだけ効果を出したい、できるだけ傷を小さくしたいなどの希望によっても補法が変わる場合があります。
目頭切開が決まると上品な目になる
蒙古襞が張っていると、幼稚でボーとしたイメージになりますが、目頭切開を行うことにより、上品で知的な表情になります。優秀な美人を目指してください。目頭切開の再手術は難易度が高くなります。一度で決めるという姿勢が大切です。1回目が上手くいかなかった場合には、その次の1回で決めるという覚悟で手術に臨んでください。
目頭切開失敗の再手術
術前
術後29日目
20歳、女性。目頭切開失敗、二重埋没法失敗の他院修正手術
パッチリした平行型二重を希望して、某美容外科で目頭切開と二重埋没法の手術を行った症例です。パッチリではなく眠そうで、目頭も十分切れていないために幼稚な表情が改善しなかったために他院修正再手術を希望して御相談いただきました。目の横径と内眼角間距離の黄金比を考えて目頭を調整して、眠そうな目をラインを狭めて良く開くようにしました。上品で大人っぽい印象に変わりました。目頭切開をやったという割にはほとんど切れていないケースもいらっしゃいます。目の内側の涙丘というピンクの部位が一部見える程度まで切り込まないと、黄金比に合うような目頭を作ることはできないことが多いようです。手術前にどこまで目頭を切りたいかということを自分で考えて、担当医に伝えることが、目頭切開成功の秘訣です。