鼻整形失敗の他院修正手術
鼻プロテーゼ入替え
鼻整形で最も多いトラブルは、鼻プロテーゼによるものです。鼻プロテーゼが正中に入っていないために曲がっている、浅い層に入っているためにグラグラ動く、プロテーゼの加工が悪いために鼻先が赤くなっている、などのトラブルが認められます。きちんと入っていないプロテーゼをそのままにしておくと、飛び出してくる場合があり注意が必要になります。きちんと入っていないプロテーゼは多くの場合入替えが必要になります。
I型プロテーゼとL型プロテーゼのどちらが良いのですか
ネット上にはI型プロテーゼとL型プロテーゼのどちらが良いのかと議論がなされていることがあります。鼻プロテーゼ手術を希望されるご本人から、どちらが良いのか直接質問を受けることもあります。これは全く無意味な議論です。I型とL型は、その方の御希望や、状況により使い分けるのが正解です。
L型のプロテーゼは鼻背から鼻尖、鼻橋まで一つのプロテーゼにより形成できる有益なプロテーゼです。しかしL型プロテーゼの加工や挿入は、I型に比べると難しいために、L型に技術が対応していない医師がL型を用いて手術するとトラブルが起きることがあります。I型プロテーゼを用いて鼻尖や鼻橋部を形成しようとすると軟骨などの自己組織を採取して移植する必要が生じ、新たな傷ができる、費用が高いなどのデメリットが生じます。L型プロテーゼを希望される方は、L型に対応した技術力を持つ医師にお願いするのが良いでしょう。
鼻プロテーゼ失敗
術前
術後11日目
20歳、女性。鼻プロテーゼ失敗の他院修正手術
2年前に大手美容外科で鼻プロテーゼの手術を行った症例です。欧米人の様な鼻になりたかったけれど全く違うということで御相談いただきました。プロテーゼが右に偏移し、グラグラ動く上に鼻先が上がりブタ鼻になっていました。鼻プロテーゼを入れ替えて、鼻背部を上げて鼻尖を下げ、欧米人型の鼻にしました。欧米人型の鼻を作りたいということで多数の御相談を受けます。他のクリニックで手術したものの欧米人型の鼻にならなかったという方も多くいらっしゃいます。欧米人型の鼻に近づけるためには、鼻背を高くして、鼻尖部を下げることが必要です。鼻背が低く鼻尖が高くなると東南アジア系の鼻に近づきますので注意が必要になります。東南アジア系の鼻を欧米人型にするためには、鼻プロテーゼの入替え手術が必要になります。